この記事では、停電作業の実施に先立って行うべき事前作業と、作業終了後の事後作業に焦点を当てます。
はじめに
全館停電は、建物の保守やアップグレードのために不可欠な作業です。しかし、これを行うには、事前の準備と事後の復旧作業が非常に重要です。この記事では、停電作業を円滑に進めるための重要なステップを詳しく説明します。
事前作業
1物件の停電による影響は建物外部にも及びます。一般的な事前作業は以下のとおりです。
各所への事前連絡
- 電力会社、通信会社、エレベーター等の遠隔監視されている設備のメーカーに通知する。
- 建物内のテナントや居住者には、停電の日時と予想される影響を詳しく伝える。
特に、停電作業に伴う絶縁抵抗測定によって精密機器の不具合が発生する可能性があるのでコンセントから抜線してもらう旨を通知する。
エレベーターとエスカレーターの停止
安全のため、停電前にこれらの機器を停止させる。エレベーターについてはいわゆる缶詰対策です。
緊急用のバックアップ電源がある場合は、それを確認する。基本的にエレベーターは停電対策として小型のバッテリーを積んでいて、稼働中の場合は最寄り階に停止するよう制御されています。
冷凍機の停止
停電中に機器が損傷しないように、冷凍機や冷蔵設備を適切に停止させる。
停電によりいきなり停止させると液圧縮等の事故を招く恐れがあるので必ず事前に停止させましょう。
貯水槽の準備
停電中の水の供給を確保するため、貯水槽を満水状態に保つ。
近年、貯水槽を持たない建物が増えています。その場合、トイレ等の最低限の水だけを確保し、使用できるトイレを制限することで対応しましょう。
非常用電源装置(バッテリー)の使用範囲検討
停電中に必要な照明や安全装置などに対し、バッテリーを利用する範囲を検討する。
出来る限りバッテリーの消耗をなくすため、非常灯点灯範囲の検討や、懐中電灯、小型発電機等を用意しておきましょう。
事後作業
停電作業により点検等が終われば最後に復旧作業があります。基本的には事前作業の切り戻しの対応です。
エレベーターとエスカレーターの再開
停電後、これらの機器を慎重に再起動し、動作確認を行う。
冷凍機の再稼働
停電が解消された後、冷凍機や冷蔵設備を再度稼働させる。
貯水槽の状態確認
停電後、貯水槽の水位や品質を確認し、必要に応じて補充や清掃を行う。
バッテリーのチェック
使用したバッテリーの状態を確認し、充電または交換を行う。
まとめ
全館停電作業は、適切な準備と事後のフォローアップが成功の鍵です。事前に周到な準備を行い、事後は迅速に通常の運営に戻すことで、影響を最小限に抑えることができます。


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